バートガシュタインはホーエタウエルン山脈の大きな谷間に開けたラドン温泉発祥の地だ。元々近くの鉱山で働く鉱夫達の健康状態が非常に良好だったことで、保養地としての潜在力が認識されたらしい。谷底には大きな滝が流れ込んでいて、町の清涼感を高めている。周囲はオーストリア帝国時代に立てられたクラス感のあるホテルがずらりと並んでいて、ところどころにビスマルク、フランツ・ヨーゼフ、妻のシシー、シューベルト、ヨハン・シュトラウスなど、匆々たる保養客の記念碑が見られる。
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〔フランツ・ヨーゼフが滞在したホテル〕
 滞在したことのある人曰く、町中に温泉・美容の総合施設、よく整備された図書館、商店街、レストラン、カジノがあり、近くにはいいスキー場もあるこの町は、冬場ののんびりした滞在に向いているそうだ。
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〔バートガシュタイン近くのカートレインの駅にて〕
 と、素晴らしい1日を過ごしたのに、イタリアに入ってすぐの高速道路でなんとガス欠。生まれて初めて高速脇SOS電話を利用する羽目に…。ちょうど山道でトンネルの多いところを走りながらガス不足に気付いたんだけど、トンネルの中で止まらなくて本当によかった。辺りは真っ暗な上、130km以上のスピードで車がどんどん通りすぎていく。星がめちゃくちゃキレイだったけど、夜になって気温が下がり風も強く、「この中の1台が止めた車に気付かないで擦りでもしたら、大事故になるんじゃないだろうか…」という不安もあって、どんどんナーヴァスになってきた。およそ30分後に救援車が到着したときには本当に本当にほっとした。合計150ユーロくらい払ったものの、一緒にいた友達がイタリアのカークラブACI会員ということで、後でお金は返ってきたらしい。トライアングルの設置や蛍光のベスト着用を忘れると罰金もあるので、注意!
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