引っ越し資金を始め、あらゆるカードや証明書が入っているお財布をリュブリャナですられたことは1年以上前にこのブログに書いたような気がする。あの時色んな人から色んなことを言われたんだけど、そのとき一番厳しいアドヴァイスをしてくれた友達も先日全てのカードが入ったお財布をなくした。ゴリツィアの年取った貴族の誕生会で、招待客もこの部類が多かったそうだ。パーティーが終わった直後にはゴリツィアのATMから銀行カードを使って250euroが引き出されたらしい。お財布を盗んだら現金を抜いてぽいっというのが定番だけど、このお馬鹿さんはカメラのついたATMから現金を引き出したというのだ。
 友達はまずゴリツィアのチェントロにあるカラビニエリの所へ行った。貴族の邸宅がチェントロにあったので、ここで盗難の届けを済ませることが出来た。その後カードを止めに銀行へ向かい、ここでATMの件が発覚。このATMがあるのは別のオフィスの管轄だとかで、そっちに向かってまた届け出。ここでさっさとカメラの録画内容をチェックしてもらえるかと思いきや、いつ対応できるか分からないと言われたらしい。「こっちも色々やることがあって忙しいから」というのがその理由。
 その後この友達はパーティに招かれていた県知事に連絡を取り、そちら経由で再度カラビニエリから連絡。月曜日にはヴィデオの件で連絡が行く、というのだ。コネがなかったら結局何もしてもらえないでその内ATMヴィデオの保存期間が終わって、お終いになってしまうのだろう。この。この徹底的なコネ社会で憂き目にあわないためには、日頃からせっせと社交するしかない。